UGCツールでできること
マーケティング施策の一環として、UGCツールを導入するのも一般的になってきました。
しかしこのツールは、ただ導入すれば良いものではありません。例えば、まだあまり世に知られていない、あるいはSNSで投稿されづらい商材は、口コミを集めようにも集める口コミがそもそもないかもしれません。
自社のゴールにマッチしたUGCツールを選ぶためにも、まずはUGCツールで何ができるかを把握することが大切です。
UGCツールで何ができるか
導入するツールにもよりますが、一般論として、UGCツールには以下のような機能が期待できます。
ユーザーにレビューを依頼する機能
ECサイトなどがすでに保持しているメールアドレスに向けて、レビューの依頼メールを投げることで、効率的に口コミを集められる機能です。
冒頭で触れたような、集められる口コミが乏しい商材の場合、この機能を搭載しているかどうかを、UGCツールを選ぶ際の第一条件にすると良いでしょう。
クーポン配信・ポイント付与機能
本物の口コミは、多ければ多いほど信ぴょう性が高まります。実際に、口コミの数に比例して、CV率(商品購入率)が伸びるという統計データもあります。
ただ、単純にメールで依頼するだけでは、十分な口コミが得られないかもしれません。そのため口コミを投稿するインセンティブとして、クーポンやポイントを用意する機能を備えたUGCツールもあります。
口コミを投稿したいと思うのは、元々その商材やサービスのファンである可能性が高いです。温度の高い層にリピートを促せる点でも、メリットがある機能と言えます。
SNSと連携する機能
LINE、インスグラム、X(ツイッター)といったSNSと連携する機能です。
この機能は、サービスごとに内容が大きく異なります。例えばLINEであれば、メールでユーザーレビューを依頼する機能のように、企業側からアプローチする形を取ります。またインスタグラムやXなどは、ハッシュタグなどで検索し、既存の投稿からECサイトに引用可能なものを収集。掲載の許可取りなども、ワンストップで行える機能などが搭載されます。
ただ、UGCツールによって対応するSNSはまちまちです。UGCツール=SNS連携が可能、というわけではありませんので、注意してください。
自動投稿機能
最初に所定の条件を設定することで、自動で口コミの収集・投稿をしてくれる機能を持ったUGCツールもあります。日時指定はもちろん、あるハッシュタグが注目を集めたタイミングで関連する投稿を行うことも可能。
人力では、何かのトレンドにリアルタイムで反応できるとは限りません。バズと相性の良い商品であれば、こういった機能を持つUGCツールが活躍するはずです。
投稿のフィルタリング・編集機能
口コミ=肯定的なものばかりではありません。また、口コミを投稿する際に、薬機法や景表法への配慮は期待できません。とくに健康食品系のECサイトなどでは、収集した口コミをそのまま採用するのは危険です。
UGCツールには、投稿のフィルタリングや編集機能が備わっています。こちらも、単純に取捨選択するだけのものから、投稿の一部分だけをボカせるものまで、機能の柔軟性に幅があります。
効果の測定・分析機能
反響の大きさを数値で測れるのは、Webツールの大きな強みです。UGCツールも例外ではありません。
UGCごとの反響を数値化して確認できるものが多いですが、最近はAIを活用した高度な分析機能を搭載するツールも登場しています。口コミ内で使われているワードから投稿者の感情を分析し、自動で順位づけするなど、商品戦略に役立つさまざまなデータを取得可能。
例えばネガティブな口コミを商品改善に役立てる、反響の大きいポイントを軸に訴求内容を修正する等、根拠のある数字から精度の高い施策を打ち出すことができます。