利用者との関係構築

ECサイトの集客は、フェーズに関わらず、施策の正解がない難しい課題です。

とはいえ突き詰めれば、芯にあるのは人対人の信頼関係。顧客と誠心誠意向き合うことの重要性は言うまでもありません。口コミの収集にばかり目が行きがちなUGCツールですが、実は顧客との関係構築に利用されている事例も多くあります。

以下に、口コミ掲載とはまた違うアプローチでUGCツールを活用している事例を紹介します。

顧客の属性を踏まえたコミュニケーションでレビュー倍増

ECサイトの集客が難しいとされる大きな理由の1つに、一方通行のコミュニケーションがあります。

時と場所を選ばずに買い物をしてもらえるのはECの強みですが、反面顧客にどうアプローチしたら良いのか悩む企業は少なくありません。

ライフスタイルに合わせた適正下着のECサイトを手掛けるA社は、特にお客様とのコミュニケーションを大切に考えていました。商品の魅力をより伝える手段としてレビューに着目し、UGCツールを導入。

単純に口コミを集めるだけでなく、厳しい口コミにも一つひとつ真摯に返信することで着実にファンを獲得。また、デリケートな悩みに少しでも寄り添うために、体型や年代などでレビューを絞り込める機能も追加し、顧客満足度の向上を図ったと言います。

結果として、レビュー数が導入前後で3倍に増加。口コミから自社製品の新たな魅力を発掘し、クリエイティブに活かすなど、さまざまな工夫でECサイトの集客を追求されています。

UGCツールのメッセージ作成支援機能を活用し、ECサイトの集客を活性化

選択肢が多すぎるのも、ECサイトの集客が難しいとされる原因でしょう。

「レビューが商品購入の決め手になる」と感覚的に把握されていたB社の担当者様は、専用の口コミツールの必要性を感じてUGCツールを導入。ツールのレビュー依頼支援機能をうまくカスタムして、既存のお客様からユニークな生の声を引き出しました。

例えば愛用歴や実感度、おすすめ度などを項目立て、単なる口コミに留まらない情報を数値化して収集し、マーケティングに役立てていると言います。

SNS広告のLPに収集した口コミとインスタグラムの投稿を埋め込んだところ、導入前後の半年でCV率が倍に上がるなど、鬼に金棒とも言える結果を叩き出しています。

広告費は同じままで通販サイトの集客力が2倍に

C社は、口コミのスターレーティング機能(5つ星評価表示機能)を決め手にあるUGCツールを導入。そのツールには、口コミを自動収集するだけでなく、既存顧客にレビュー依頼を送信する機能も搭載されていました。

これにより、導入直後より続々とレビューが増えたそうです。レビューには、商材に関連するキーワードや、利用者にとって有用な客観的な情報が数多く含まれていました。SEO効果によるページの検索順位が上がり、かつスターレーティング機能によってGoogleショッピング上からの流入も増え、ECサイトの集客力が2倍となりました。

お客様の口コミを見て、別のお客様がECサイトに対して信頼感や安心感を抱いてくれている、という実感もあり、ファンコミュニティの形成にも寄与しているようです。