そもそもUGCとは
UGCツールの前に、そもそもUGCとは何かを解説します。横文字のため難しい印象を持たれるかもしれませんが、ほとんどの人にとっては馴染み深いものです。例えば、2023年7月にTwitterから改名したXは、世界最大のUGCと言えます。
UGCは、ユーザーが作るコンテンツ
UGCとは、ユーザーが自由に作り出すコンテンツのことです。Xで言えばポストはUGCに該当します。ちなみに、UGCはUser Generated Contentの頭文字で、日本語に訳すとユーザー生成コンテンツとなります。そのままですね。
利用者が自由に作り出すコンテンツですから、UGCには商売っ気がありません。客観的な意見がそのまま反映されています。このため、娯楽目的以外に、商品やサービスを購入する際の参考情報を手に入れるためにも活用されます。
オフィシャルサイトやLPでいくら魅力がアピールされていても、本当のところは利用してみないとわかりません。この不足した情報を補完する生々しさやライブ感、忖度されていないという信頼感が、UGCにはあると捉えられています。
主な種類
UGCは、大きく以下のような種類に分けられます。
- SNSコンテンツ(動画・写真・テキストなど)
- 口コミコンテンツ(Amazon、楽天などをはじめとするECサイトの口コミ)
- 動画投稿サイト
- ブログ
ECマーケティングのために、これらすべてに手をつけなければならないわけではありません。いずれのサービスも、利用者層が異なります。大切なのは、自社の商品・サービスやブランディングを踏まえ、最適なUGCに的を絞って活用方法を考えることです。
UGCをECマーケティングに利用するメリット
UGCのメリットは、「第三者によるレビュー」という信頼感だけではありません。例えば一度環境を整えてしまえば、利用者が自動でコンテンツを増やしてくれる点などは、大きなメリットと言えます。言わば、人が人を呼ぶ好循環が生まれるわけです。
また、利用者に直接アプローチして、相互にコミュニケーションを取りながらさまざまな企画を考えることも可能です。慎重にデータを集めれば、企業戦略に役立つ有益な情報を手に入れることもできるでしょう。
使い方次第で、UGCそのものがさまざまなマーケティングツールになり得えます。
UGCと相性の良い商材・サービス、企業
UGCは、ユーザー自身が創り出します。したがって、その動機づけとなる要素が含まれている商品ほど、相性が良いと言えます。とくに、目新しさやおいしさ、美しさなど、感情に強く訴えられるかどうかは重要なファクターとなります。
ただ、わかりやすい特徴がなければUGCが生まれないわけではありません。企業としてどのようなブランディングを行うかにもよりますが、欠点を逆手にとってユーザーに親しみを覚えてもらい、購買につなげる戦略も選べます。
ECサイトで販売できる商材であれば、ほぼほぼUGCを活用できるはずです。
もっとも手軽な導入方法
賞金などのインセンティブを用意して、YouTubeやTikTok、Xなどのクリエイターやインフルエンサーにアプローチする、といった方法もあります。ただ、やはり最も手軽で導入しやすいのは、口コミコンテンツです。
ECサイトにユーザーがレビューを直接投稿できる仕組みを導入したり、すでに投稿されている口コミを収集したり、といった方法が考えられます。
当サイトの主題であるUGCツールは、まさにそのためのツールです。
前述の通り、既存のECサイトに埋め込める、レビューに特化したタイプや、SNSの口コミ収集を得意とするタイプなど、ツールごとに得意分野があります。
商材やサービスに応じて、検討している施策にあったUGCツールを選ばれると良いでしょう。