使いやすさ

ほとんどの場合、口コミツールを導入する目的はECサイトの売上アップです。目的に適う機能を、予算内で探す必要があります。そのため、まず料金や機能をチェックするのは合理的な判断と言えます。

ただ、実際に導入してみると、料金や機能の他にも確認すべき点があったことに気づくはずです。それは、使いやすさという着眼点です。

ECサイトの担当者が直感的に使えることが大事

予算内の料金で目的に沿った口コミツールを導入できても、ECサイトの担当者が使いこなせなければ宝の持ちぐされです。

意外に思われるかもしれませんが、機能が多すぎて使いこなせず、解約に至るケースも見られます。これはツールの良し悪しではなく、利用者のIT知識とのミスマッチが原因です。

多くの口コミツールは、無料の体験期間を設けています。契約をする前に、まず担当者に使ってもらい、問題なく操作できることを確認しましょう。

使いづらさを感じるときは、別の口コミツールを検討するか、トレーニングのサポート環境が用意されているかをチェックしてみてください。例えば、選任担当がついてくれるか、ホームページのドキュメントは充実しているか、といった事項です。

レビューからも使いやすさは見えてくる

無料の体験期間とはいえ、アカウントを作ったり、ECサイトの下準備を整えたりするのは手間が掛かります。

多くの口コミツールは、公式サイトで利用企業の導入事例やレビューを紹介しています。昨今の人気ぶりから、ITツールのレビューサイトにも口コミツールのレビューが少なくありません。そうした情報は、ツールの使いやすさを判断する助けとなります。

口コミツールの使いやすさを判断するポイント

口コミツールの使いやすさを判断する上で、注目したいポイントがいくつかあります。

ダッシュボードのデザイン

口コミツールは、口コミを表示するECサイトと、口コミを管理する別のサイト(そのツールのサービスサイト)から構成されます。管理用のダッシュボードが直感的に操作できるかどうかは、そのツールを使いこなすための時間と労力に直結します。

必要な情報や機能がわかりやすく整理されているか。誤操作のリスクに配慮されているか。データの取り込みや出力は簡単にできるか。実際に手を動かしながら、一通り確かめることが大切です。

操作ガイドとサポート体制

先にも少し触れましたが、口コミツールの操作に迷ったときや、何かトラブルに出会したときに、すぐに解決できる環境が用意されているかどうかも重要なチェックポイントです。

具体的には、初心者にも理解しやすいチュートリアルやFAQの有無、チャットや電話をはじめとするリアルタイムでの支援体制などです。契約前にはなかなか見えてこない部分ですが、これらは口コミなどからも十分に検討がつけられるはずです。

ツール自体のレスポンスの早さ

いくら機能が優れていても、データの反映に時間が掛かったり、ECサイトの表示が重くなったりしては、十分なマーケティング効果が見込めません。特にECサイトの表示速度は、ユーザーの離脱率やSEOにも直結する非常に重要な要素です。

口コミツールを導入によって著しくレスポンスが悪化していないか、十分に注意しましょう。

カスタマイズ性

多くの口コミツールは、プランによって機能を振り分けています。例えばプランAではメールでの口コミ収集機能のみ、プランBではSNSの投稿収集が追加、というようなイメージです。

こうしたわかりやすい機能以外にも、口コミツールにはさまざまな細かい機能があります。ECサイトの成長や市場の変化などに伴って、どこまでカスタマイズできるかも、あらかじめチェックしておきたいポイントです。