運用までの流れ

いくらUGCツールが強力なマーケティングツールでも、自社のECサイトやコーポレートサイトにかんたんに導入できなくては意味がありません。

細部は異なりますが、多くのUGCツールは、既存のWebページにサービスごとのHTMLタグを埋め込むことで口コミや画像、動画といったUGCを表示します。

Webの知識があるに越したことはありませんが、ECサイトを運用するほどの知識があれば、大抵のUGCツールは問題なく導入できるはずです。

UGCツールのおおまかな仕組み

UGCツールの仕組みをざっくり知っておくと、導入もしやすくなるかと思います。多くのUGCツールは、以下のような形で運用されます。

既存のページにスクリプトを埋め込む

Webサイトの分析にGoogleアナリティクスを使った経験があればピンと来るかもしれません。

外部のコードを読み込むためのHTMLタグをWebページに埋め込み、そのページでUGCツールのプログラムが動くようにします。大抵の場合、コピー&ペーストで終わります。

ダッシュボードでUGCを管理する

Webサイトとは別の、UGCツールのダッシュボードで、収集する口コミや掲載するUGCの管理を行います。UGCごとの成果の分析も、このダッシュボードに表示されます。

このように、それぞれの役割を分ける仕組みによって、既存のECサイトをほとんど修正せず、UGCツールの導入を可能にしているわけです。

中には特定のカート専用のUGCツールも

ショッピングカートサービスを利用している場合も、タグを埋め込んでUGCツールを導入する形は変わりません。

ただ、ツールによってショッピングカートの対応状況は異なります。またショッピングカートによっては、そもそも第三者のUGCツールが使えないものもあります。

ショッピングカートでの利用を検討する際は、そのカートに対応しているツールを前提に絞り込むと、無駄な労力を省けるはずです。

UGCツールを導入する流れ

こうした方がUGCツールをスムーズに導入・運用できるはず、というおすすめの手順を解説したいと思います。

1.導入の目的をはっきりさせる

ひとくちにUGCツールといっても、ツールごとに得意・不得意があります。

例えば「口コミを集めたい」という動機でも、その口コミが自社でメールアドレスを保持している利用者のものか、すでにSNS上に存在する口コミかで選ぶべきツールは変わります。

また、ターゲットとするSNSの種類によっても、ツールの対応可否は異なります。もちろんギチギチに固める必要はりませんが、可能な限り目的を明確にしておけば、自社に最適なUGCツールを判断しやすくなります。

2. UGCツールを吟味する

目的を明確にしたら、UGCツールの吟味を始めます。ツールごとにWebサイトを読み進めるのもよいですが、多くのツールは無料でダウンロードできるPDF資料を用意しています。

Webページより簡潔に情報がまとまっているため、手早く要点を知りたい時はPDFを活用することをおすすめします。

「客観的なアドバイスが欲しい」という場合は、私たちにご相談いただければ無料で提案差し上げることも可能です。お気軽に問い合わせいただければと思います。

3. UGCツールをインストールし、使い方を学ぶ

UGCツールをインストールして、必要な設定を行います。また、運用メンバーに使い方のトレーニングを行います。

UGCツールは、基本的にクラウドサービスです。買い切りの商品と違って、使っているうちに改修されたり、機能が追加されたりします。一度に学ぶには多機能ですので、あらかじめ機能の的を絞って、小さくスタートすることをおすすめします。

応用的な使い方は、手を動かしながら学ぶと良いでしょう。

4. 継続的に再評価を行う

UGCツールの導入成果は、運用方法によって大きく違ってきます。口コミを集めるだけでも売上アップは見込めますが、口コミの中に隠れた情報を掘り起こして次の施策に活かしたり、商材の改善を行ったり、マーケティングの面白さを倍増させるポテンシャルがUGCツールにはあります。

ぜひ継続的な分析を行い、さらなる飛躍の礎にしていただければと思います。