特別取材:ITreviewのCustomer Voice LeadersをUGCツールが初受賞!

ITreviewは、総計16万件以上もの口コミが集まる日本最大級のITツールのレビューサイトです。
参入間もないUGCツールも早期にピックアップされるため、貴重な情報源として当編集部も定期的にチェックしています。
この度、先日代表のライリー氏にインタビューさせていただいたサブスパイア社の「U-KOMI」が、ITreview主催の「Customer Voice Leaders 2026」で表彰されるとのことで、そのカンファレンスにお邪魔させていただきました。
Customer Voice Leadersとは?
「Customer Voice Leaders」は、ITreviewを通じて顧客のレビューに真剣に向き合い、製品・サービスの改善や顧客との関係づくりに取り組んでいる企業を称える表彰プログラムです。
毎年6月に東京で開催される「ITreview User Conference ~Voice~」の場で発表されており、2026年は東京ポートシティ竹芝のポートホールに約300名が集まる中で授賞式が行われました。
以下の7部門・計10社が選出されています。
| 部門 | 受賞企業(製品名) |
|---|---|
| レビュー収集部門 | 株式会社Kubell(Chatwork)、フロンティア株式会社(Ready Crew)、弥生株式会社(弥生会計) |
| プロダクト改善活用部門 | 株式会社サブスパイア(U-KOMI) |
| コンテンツ活用部門 | 株式会社サンブリッジ(SmartVisca) |
| インテントデータ活用部門 | 株式会社カオナビ(kaonavi) |
| カスタマーサクセス活用部門 | エムオーテックス株式会社(LANSCOPE)、株式会社大塚商会(SMILE V) |
| エグゼクティブ活用部門 | Sky株式会社(SKYSEA Client View) |
| AEO・AI活用部門 | 株式会社シムトップス(i-Reporter) |
U-KOMIが表彰された理由

U-KOMIは、ITreviewのレビュー・口コミ分析部門では2022年秋から2026年春まで15期連続でLeaderを受賞するUGCツールとのことです。
また、同製品はUGCツールとして唯一The Best Software in Japan 2026に選出されており、カテゴリを超えた高い評価を獲得していることもわかります。
今回、プロダクト改善活用部門で評価されたのは、レビューを単なるマーケティング素材として終わらせず、プロダクト改善の起点として活かしている姿勢でした。
サブスパイア社(U-KOMIの運営会社)は、2025年にレビュー収集キャンペーンを強化し、ユーザーの高い満足度を獲得。参考としたのは、AEO・AI活用部門を受賞しているシムトップス社が実施した「機能実装キャンペーン」で、これは「レビューに改善要望を書いてくれたらそれを製品に反映する」という企画だったそうです。
「レビューを集めるだけで終わらず、その声をもとに改善し、ユーザーに再び届けるサイクルを回す。そうすると、お客様だけでなく社内の雰囲気も明らかに変わる」とライリー氏は語ります。
カンファレンスで語られた取り組み

カンファレンスの対談セッションでは、サブスパイア社から以下のような取り組みが紹介されました。
- ユーザーからのレビューを定期的に収集し、社内の改善テーマとして取り扱う仕組みを整備
- 2週間で18件のレビューを集め、具体的な機能改善に繋げた
- CMOが主導し、「このお客様がこれを求めていた」という声をほぼ毎日チームで共有している
具体的な改善例としては、LINE経由でのレビュー収集体制の整備、Instagramとの連携強化、そしてAI返信機能の精度向上が挙げられました。
特に喜びの声が大きかったのはAI返信機能の精度向上で、これは現場の声に合わせてAIの学習データやアルゴリズムを調整した成果とのことです。
同社の公式サイトを確認すると、2022年頃から利用企業へのインタビューを実施し、その活用方法を丁寧にリサーチしている事例が紹介されていました。
もともとユーザーの声を大切にする風土があったからこそ、ITreviewで収集したレビューからも価値のある情報を掬い上げることができたのだろうと想像できます。
AI時代におけるECマーケティングで大切なこと
ITreviewは、今回のカンファレンスのテーマとして「AEO(Answer Engine Optimization)」を掲げていました。これからの時代は「AIに選ばれるための情報設計」が欠かせない、という主張です。
レビュー活用は、主にSEOや購買率向上、プロダクト改善の文脈で語られてきました。しかし生成AIの普及によって、消費者がAIに問いかけるだけで製品の比較・選定がほぼ完結する時代が到来しています。
米国のデータによると、SaaS導入においてすでに6〜8割の基本リサーチがAI経由で完了しており、ベンダーへの問い合わせは確認の場になってきているそうです。
ITツールとECサイトでは背景が異なりますが、検索による基本リサーチがAIに置き換えられると考えれば、業界を問わずAIに対するマーケティングの視点が欠かせません。
今も昔も、UGCはマーケティングにおける重要な資産です。ただ今後は、そこに「AIに対する信頼のシグナル」という新たな価値が加わります。
レビューをはじめとするUGCをいかに蓄積・設計するかが、ECマーケティングの競争軸のひとつになっていくでしょう。