目的・目標を明確にする
通販サイトのマーケティングにおいて、口コミは売り上げを左右する重要な要素です。近年は、UGCツールという、口コミの収集・掲載を支援するツールも普及が進んでいます。
しかし、UGCツールの真の強みは、口コミを集めた先にこそあります。その強みを最大限発揮するためのコツを解説します。
通販サイトに口コミを掲載する目的を定める
通販サイトのマーケティングに限らず、目的や目標を明確にする工程は非常に重要です。目指すゴールによって、打ち出す施策の方向性や、人手や費用、時間の使い方が変わってくるからです。
UGCツールが集める口コミの中には、商材や運営する通販サイトはもちろん、企業の存在理由にも関わるような価値のある情報が詰まっています。それを、ただ右から左に流して終わりにする手はありません。
UGCツールの効果を評価する基準を定め、数値的にも感覚的にも、変化を把握できる体制を整えることが大切です。
目的や目標は、ROI(投資対効果)を最大化する
目的や目標が明確だと、仮に成果が振るわなくとも、具体的な対策や戦略を練りやすくなります。UGCツールは多機能です。触っているうちに、あれもできる、これもできると発想が広がっていくことも少なくありません。
そんな時にブレない軸があれば、優先すべきタスクを選別し、リソースを集中できます。結果として、投資したコストや時間に対する堅実なリターンが期待できるわけです。
具体的な目標設定の種類を知る
通販サイトの属性や企業運営の方針によって、目指すゴールはさまざまです。UGCツールを導入する目的を定める、といっても、すぐにイメージするのは難しいかもしれません。
参考までに、UGCツールによって達成が見込める項目をまとめてみたいと思います。
商材の購入数 | 通販サイトにUGCツールを導入する最大の目的は、売上の向上でしょう。数字がわかりやすく、最も手軽に判断できる指標と言えます。 |
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レビュー数 | 商材やブランドの周りにコミュニティを形成できるのも、UGCツールの大きな利点です。口コミは、口コミを呼びます。ツール導入前後の変化は、ぜひ追いかけたいところです。 |
エンゲージメントの向上 | ユーザーに口コミを書いたり、共有してもらうことで、顧客とのつながりを強化できます。例えばソーシャルシェア数やコメント数、レビュー数、セッション数などから判断できます。 |
ブランド認知度の向上 | エンゲージメントの向上に伴い、通販サイトで扱う商材のブランド認知度の向上も期待できます。こちらはSNSのフォロワー数や検索エンジンでの検索回数、オンライン広告のインプレッション数などが参考になります。 |
検索順位の向上 | UGCツールによって口コミを掲載すると、コンテンツの鮮度やボリューム、キーワードの多様性が向上し、通販サイトの検索順位の向上が見込めます。こちらも、外部ツールなどを使ってチェックすることをおすすめします。 |
ざっくりした例ですが、UGCツールのメリットに照らして目標を検討すると、見るべき数字が見えてくることがおわかりいただけるかと思います。
目標を評価して対策や戦略を練る
目標を立てたら、定期的に再評価し、課題を潰していきます。
例えばレビュー数が増えないようであれば、クーポンを増やしたり、依頼メッセージの文言を変えたりして様子を見ます。
また、CTRが思うように伸びないようであれば、より商材が魅力的に見えるよう、口コミの内容を精査したり、通販サイトのレイアウトを変更したりして改善を図ります。
いずれにせよ、UGCツールの真価は、口コミから得られる情報をどう活かすかに左右されます。目標や目的を明確にするのは、その第一歩です。